今更聞けない(聞く人もいない)GBL概略
どうもtomokaです。
GBLで最近実績と言える実績ができました。すごい。
ところでポサリンピックの個人申請が始まりましたね(唐突)。
今回はポケサー関連のイベントで珍しく(僕が見た限り初めて)GBLの対戦があるということで、興味がある人向けにGBLはどういうものかという話をしていこうかと思います。
大分長くなると思うんで時間があるときに読んでください。
1.GBLとは
ポケモンGOの対戦機能です。ルールはシングル見せあいなし33で、CP上限での階級分けが1500、2500、無制限と3つあり、それぞれスーパーリーグ、ハイパーリーグ、マスターリーグと分かれます。
見せあいなし33ということで、基本的に対戦内容としては構築運ゲーになりやすいのが特徴で、普段レートを上げる際は(あるのかわからないような)環境読みとパーティの完成度と(これまたあるのかわからないような)プレイングでなんとか勝率を盛っていくのが基本になっています。勝率6割あったらバケモンという世界です。
詳しい仕様やバトルの進行は以下の通りになっています。
・技の種類とシールド
技の種類は一匹当たり1つのノーマルアタック(以下技1)と2つのスペシャルアタック(以下技2)があります。
大体優秀な技構成は1種類のポケモンに応じて一意に定まっており、技構成に関する択は多くは発生しません(種によってはもちろんあるし強いポケモンはそれが強みであることもある)。
お互い技を撃ちあっていくのですが、スペシャルアタックについては2回までシールドを貼ってダメージを防ぐことが可能(ちなみにあまり知られていないが1ダメージだけは入る)です。2回しか使えないので使う場面はしっかり選ぶ必要があります。
・ターン制
GBLは実はターン制で、基本1ターン0.5秒ごとに区切られてバトルが進行していきます。
技1は種類によって1回打つためにかかるターンがそれぞれ1~5まで設定されており、また交代や技2を発動する際にも1ターンを必要とします。
例:竜の息吹は1ターン技、マッドショットは2ターン技、ほのおのうずは3ターン技、ねんりきは4ターン技、やきつくすは5ターン技等
この技2を発動する際にも1ターンを必要とするのは重要なポイントで、技2を発動するその1ターンの隙にタイミングが合えば相手は技1を打ち込むことができます。これを差し込みといい、差し込みが成功するとゲームが大分有利に働くときもあるため、なんとかこれを回避するのも重要な技術となっています。
主に挙げられるのがCCTとTPEで、まずCCTとは技2の入力に1ターンを必要とするということを活かして、技2の入力を入れたタイミングで相手の技1がちょうど終わるように調整する技術です。
例えば2ターン技VS3ターン技の時、2ターン技側は3n+1回技1を打ったタイミングで技2を入力することで3ターン技側の差し込みを完全に不可能にします(6n+2+1≡0(mod3))。
CCTは必須技術と言われるくらいの重要な技術なので対戦する際は初心者の方も意識してやってみるといいでしょう。お互いの技のターン数を覚えて1ターン差がつくように調整して技1を入力するだけなんでね。ポケモンの種類も技の種類も原作に比べてはるかに少ないんで余裕っすよ(さすがにゼロからやるのは普通に難易度高いんで本当にメジャーな回数とCCTの概念を覚えておくくらいで大丈夫です、僕も完全に覚えたの初レジェンド行ってからだったので)。
もうひとつのTPEはちょっとやばい技術で、同じターン数の技同士で(=CCTが不可能な対面で)やるやつなんですけれども、タイミングを計って画面を連打すると差し込みを防げるって言う本当によくわからないやつです。これ多分なんかのバグを利用してる感じなんでこっちはそのうち修正されるんじゃないかと思います(ナイアンも差し込みの挙動が安定しないことについては不具合として最近ようやく認めたみたいなので)。これは覚えなくていいです。
交代に関しては、相手の技2が入力されるその同じターンで交代を押すと交代受けができます。ちなみにCCTを決めるとなんと交代受けを許さないという利点があります。CCT最強!
あと普通に交代した時にその後の対面で1ターンずれが生じるのですがそのずれを考えたうえでCCTができると完全に上級者です。頑張りましょう(相手に技を撃たせてからCCT始めればいいんですけども)。
・交代のルール
前述の交代受けを見て、別に交代受けなんて考えず交代すればいいんじゃないかって思った人もいるかもしれませんが、なんとこのゲーム、交代が自由にできません。
1度交代をしたときそれから1分間交代ができなくなります。ちなみに技2は1回当たり必ず10秒消費するので大体技2を4回くらい打ったら交代時間が来ます(つまり不利対面を交代時間いっぱい耐えるのは結構難しい)。
この交代制限の都合上、有利な対面を維持し続けることがバトルで勝つ重要なファクターになっており、逆に一度不利対面を択などを通して返すことができると一気に有利になったりします。
後述するバトルの進行でこの辺については詳しく説明していきます。
・バトルの進行
基本的なバトルの進行チャートは以下の通りです。
①初手をお互いに出す
→A出し負け(一方的に弱点を突かれるなど) B同じくらい C出し勝ち
②-A先に交代し、相手がそれに交代を合わせる(こういう風に後出しで交代することを「追う」といいます)
この際交代するポケモンは2通りありますが、大体初手に相手が出したポケモンに対して明確に強い方は残してもう片方を投げます。ちなみに考慮外のポケモンが初手に来て交代を押しても完全な不利対面が継続する場合は大体負けなので今回は割愛します。
ここで相手が交代してきて、そこで完全な不利な対面ではない場合シールド枚数差をつけたりして対面を返す択が発生します。
→A対面不利を返した B対面不利のまま倒された
③-A-A
残りの2体同士でシールド差があったとしても有利不利がはっきりしてる場合はそのまま勝てます。シールド差や相手のラス1次第で負けることもあります。
③-A-B
大体無理ですが、ギミックパーティと呼ばれる構成(後述)にしている場合は自分のラス1が相手のパーティのラス1に有利になっていて勝てることがあります。
②-Bそのまま対面が続行。大体交代受けやシールド差をつけての対面維持の択ができる
初手で②-Aの交代後の択が発生してる感じです。対面維持した方が基本有利になりますが、シールド差や裏次第で勝ったり負けたり。ギミックパーティと呼ばれる構成はこういう時あまり強くなかったりします。
②-C相手の交代に合わせて交代する
完全に対面維持出来たら大体勝って、そうでなければ勝ったり負けたり。相手のラス1が少なくとも初手に自分が出したポケモンに有利そうということを考えながらプレイすることになります。
基本的にバトルのテーマは対面維持と対面返しで、対面維持をするために不利状況なら相手のスペシャルアタックを交代受けで無駄にさせたりするのが重要になる、という感じになっています。
これはお互いが「勝つために普通に組んだパーティ」が対面維持によって基本的に有利になるようになっているから起きることです。初手に出てきたポケモンに対面有利で裏から出てきたポケモンにもガン有利が取れる時大体ラス1同士も有利になりやすいんですね。これを崩すのが何度か出てきてるギミックパーティと呼ばれるパーティになります。
2.GBLのパーティの出来上がり方
というわけでGBLのパーティがどんな感じでできているのか考えていきましょう。
とは言っても意外と簡単な話で、GBLのパーティは基本
①初手のポケモン
③初手のポケモンに強いポケモンに強めでかつその取り巻きに対してワンチャン取れるポケモン(出し負けの引き先)
の3匹を並べてできあがります。
例えばスーパーリーグで人気のあるパーティにガラルマッギョ+ペリッパー+フシギバナというものがありますが、①ガラルマッギョが出し負けする格闘、水タイプに対してその2タイプに対して強めかつ対面性能の高い③ペリッパーを投げて対面をごまかし、②フシギバナを通すという並びになっています。
このような並びをバランスパーティと呼びます。
そしてもう一つの並びがようやく出てきたギミックパーティ。これは
①初手のポケモン
②初手のポケモンに強いポケモンに強く、かつ初手のポケモン””が””強いポケモンに””弱い””ポケモン
③初手のポケモンに強いポケモンに強く、かつ初手のポケモン””が””強いポケモンに””弱い””ポケモン
の3匹を並べて出来上がります。
このパーティの立ち回りは至極単純で、出し負けたら②に交代して相手の②の対策ポケモンを誘い出し、そして出てきたポケモンを①で倒しきって③を通すというプレイングをします。出し負けたときの勝ち筋が明確で優れているのが特徴です。
代表的なギミックパーティの並びとして初手トリデプス+格闘に強い草タイプ×2(トロピウス、ウツボットなど)があり、これは①トリデプスが出し負ける格闘タイプや水タイプに対して②草タイプを投げ、相手がもし炎タイプや飛行タイプで倒しに来たとしてもトリデプスでそれを倒した後はもう1体の③草タイプが止まらない(ことが環境的に多い)というパーティです。
パーティとしてのバランス要件を最低限満たしながら、もし相手にしっかり対面維持をされたとしても勝ち筋が残るため偉い、というパーティになります。
ギミックパーティはバランスパーティと対比して言われることがありますが、どちらかと言えば亜種に近いかなあという風に僕は考えていています。トリデプス+草2枚も出し負け時に明確に追われなかった時の立ち回りはバランスパーティと同じになりますしね。
ポサリンピックで紹介されてるパーティも大体このような感じで作られているはずです。気になったら自分で確認してみるといいでしょう。
ちなみに今回新しく触ってみようという人はとりあえず紹介されてるパーティをそのまま使ったり、
https://pokemongo-get.com/taimanparty/
このサイトにある環境上位のパーティをまねるのが無難だと思います(XL飴を要する構築も多いため注意)。
3.GBLで強いポケモンとは、厳選の概念
ところで今まで紹介して出てきたポケモン、ガラルマッギョ、ペリッパー、フシギバナ、トリデプス、トロピウス、ウツボットの6体ですけど見てて???ってなりませんでしたか?「対面性能が高いペリッパー」なんてなかなか聞く機会ないですよね。
実機だとあまり見かけないようなポケモンが大集合してますが、こいつらの何が強いんだっていう話をしていこうと思います。
・SCP
Secure,Contain,Protectではなくて、Standard Combat Powerの略です。
ポケモンGOではCPってのがありますよね、ポケモンの強さの指標。
あれの計算は実は攻撃の2乗*防御*HPでできていて、攻撃偏重な強さの指標なんですよね。
SCPはそれに対して攻撃*防御*HPで計算した指標です。
当然バトルはすべての能力値を使うので、同CPで比べた際にSCPが高いことはそのままPVP適性の高さを示すことになります。
したがって、CP制限下でバトル適性のあるポケモンは基本的に耐久が高い(正確に言えば種族値的に耐久に寄っている)ポケモンと言えます。
これは以下のサイトで計算した同じ技構成のクレセリアVSフーディンの対面です。
クレセリアとフーディンの下にSCPが出ていますが、このSCPの差がバトルに非常に大きな影響をもたらしていることはわかったでしょうか。
CP制限のあるGBLにてSCPは基本的に正義、耐久高ければ神、と覚えておきましょう。
・技構成
ただSCPが高いポケモンでも全然使われないポケモンがいます。
これはスーパーリーグでのSCPランキングですが、上位にいるハピラキとタブンネは技構成が弱すぎて誰も使っていません。
どんな技が強くどんな技が弱いのかという話になるとちょっと多すぎて大変なので言いませんが、技1のマッドショットやカウンター、技2の御三家究極技やウェザーボールは壊れ技として有名で、その辺を使えるポケモンで明確に弱いポケモンはあまりいません。
個人的には強いポケモンは大体タイプ、技構成、SCPの3つの条件のうち2つ以上を満たしてることが多く、ただし技構成に関しては完全に弱い技を持っているポケモンはいくらタイプとSCPが優秀であっても使えない、というのがGBL強ポケモンに関する認識で、先ほど挙げた6体を例に説明すると、ガラルマッギョはSCPも技構成もタイプも神で、ペリッパーとフシギバナとウツボットはSCPでは劣るもののタイプと技構成が優秀で、トリデプスとトロピウスは技構成はそこそこながらSCPとタイプが優れているという感じになります。
・厳選について
クレセVSフーディンのとこで出ていますが、クレセリアの個体値が2-15-13で、フーディンの個体値も1-15-15になっていますよね。
SCPは個体値でも決定されるので、個体値もAが低くBとHが高い方が基本的に優秀になります(具体的にポケモンごとにどんな個体値でSCPが高くなるのかは違いますが、傾向としては必ずAが低い個体がSCPが高いということになります)。
普段GBLに興味ない人は15-15-15に近い個体を重視してあまり0-15-15系統のポケモンを残してないかもしれませんが、PVP向けの個体値厳選はそんな感じでやるのが基本です。
https://pokemongo-get.com/cpcal/
このサイトで各ポケモンごとの個体値別SCPランキングがわかるのでやる気がある人はぜひ活用しましょう。
ちなみに厳選方法は基本的にたくさん捕まえるしかありません。1位の個体が欲しければ4096分の1を引き当てましょう(は???????)。
4.終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ツッコミどころとか質問があったらどしどしTwitterで連絡ください。
育成コストがヤバいゲームなので星の砂に余裕があるって人以外はあんまりできないと思いますが興味がある人はぜひやってみてくださいな。