ドーブルの墓場

主にポケモンとCOJのことについて書いています。対戦はあまり得意ではないです。縛りが強いルールが好きです。

筐体弁当

 J

 

 

 SEGAアーケードゲームの公式アカウントが、ゲームの筐体で弁当を開いている写真を投稿している。

 一歩間違えなくても意味が分からないし語尾のJはふざけてんのかと思うし画面の反射もうちょいどうにかならないのかってなるしからあげにレモンついてるしツッコミどころ満載で他のとこで似たようなものを見たらまず炎上商法を疑うようなものなのだが、これは一体全体何だったのか。

 

 まずこのゲームは2019年7月11日に終了したアーケードのDCGであり、このツイートの投稿日を見ればわかる通り、これは公式のサ終日のお祭りツイートの一つみたいなものである。つまり語尾のJは公式アカウント内のキャラクターのそういうあれ。

 いやまあおふざけツイートにしても筐体でメシ出してる写真上げる神経が意味がわからないのは本当にそうで(※ゲーセンの筐体でメシを食うのは絶対にやめましょう)、そういうところもサ終の原因の一端を担ってた気もする(今日はすごいもの見せちゃうんだJ事件とか)のだけどまあそれは一旦置いておくとして。

 DCGということで画面に映ってるのはデッキリストであり、弁当というのはこのデッキタイプの俗称を指している。

 そしてその弁当と呼ばれるデッキは、COJというゲームの歴史の中でもトップクラスのやべえデッキとして有名だった。

 

 何がどうヤバかったのか、それについて簡単に解説すると。

 まずCOJというゲームは、お互い10ターンずつの中で相手のライフを8点削るか、合計20ターン終了時点で残りライフが多い方が勝つゲーム(同じであれば後攻の勝ち)で、1ターンには持ち時間があり、効果処理の時間を除いて(手札に触れることができる時間だけが持ち時間として消費される)60秒以内にターンを返さなければならないというルールになっている。平均的なキルターンについては、デッキ相性によってまちまちではあるが、ランカーリプレイ(上位勢同士の対戦が毎日6本公開されるという神システムがあった)にはどちらかが5ターンまで到達していない場合乗らないというシステムがあったことを見ると、公式的には基本的にキルターンは早くても5t以降という調整意図があったと考えられていて、実際プレイしている中で1戦当たりのプレイ時間は10分~であることが多かった。

 

 そしてこれに対して弁当というデッキは、2tか3t、遅くとも4tか5tで勝利し、またキルターンでは1tで平気で8~10分とか使ってくるようなぶっ壊れデッキだった。

 

 まあ意味が分からない。持ち時間は60秒なので、つまり8分かかるのは効果処理の時間がそれだけあるということであり、言うなれば1分間のソリティアで効果処理に7分かかる量のカードをプレイしていたということになる。

 イメージとしては手動の半永久ループデッキという感じで、回り出したらその瞬間運がよほど悪いか練習量が足りずに回しきれないとかでもない限り基本的に決着がつく。

 

 信じられないことに似たような挙動をするデッキはそれまでも実はいくらかあった(漢なら血に染まれ、大三角五右衛門イザナミ、青紫オークション、etc.)のだけど全部すぐナーフはされていて、しかも多分キルターン自体は弁当よりちょっと遅かった。しかし弁当はなんと最後までナーフされずに残ってしまっていた(まあ見つかった時点でサ終決定してたし多分やる意味も特になかったのだろうだけど)。

 

 そんな弁当デッキを公式が煽るように使って、しかも筐体に弁当を載せた写真を投稿する。

 二役ドラドラ椅子破壊

 

 冷静に考えて終わりだからって許されることじゃなくないか?「やべえデッキが開発されたけどまあ終わりだから直さなくてもいいか」は1000歩譲って理解できなくもないけど、「公式アカウントでもそのデッキで使ってしかもそれをネタにして筐体弁当やっちゃお」はさすがに異次元すぎるだろ。そんなんだからアーケードから撤退することになるんだよ、クロノレガリアとかいう意味わからんゲーム作るだけ作って色んなゲーセンに置かせた挙句にSEGAのゲーセンでは最速で撤去し始めやがって(この件は本当に企業倫理疑う)。その金あったらもうちょいなんかできたやろがい。まあCOJも意味わからんゲームか。

 

 はい。まあつまりSEGAのアケゲ部門は全体的にちょっとおかしくて、その中でもCOJの担当者はなんかイカれてる人多くて、筐体弁当はその表れだったのかなって話で。

【COJポケット】超ありえねぇ!「CODE OF JOKER Pocket」ゲーム解説編 - YouTube

 このありえねぇって単語をカードゲームの解説のタイトルに使うとかもすごいよ本当に。出てこないもん普通。

 

 使ったカードが3D化して画面に現れるとか、オーバーライド(同名カードを手札で重ねて1枚のカードにして山札から1枚ドローする)のシステムとか、60秒の持ち時間制とか、その辺はマジで良いゲームではあったんだけども、実際ゲームバランスとしてはほんの初期からずっとやばいデッキの開発とそのナーフの繰り返しみたいなところは確実にあって、だから最終期にばっちりやばいデッキが残ってたのはある意味らしくてよかった部分もあったのかもだけど、でもそれを公式がネタにするのはやっぱ普通に気に食わなくて、次を見据えてたら絶対こんなことやらないだろうからまあそういうことなんだろうなってなるのも嫌(いまだに何かの間違いで帰ってきてくれないかなあとは思ってるので)。SAGIが代。

 

 

 

 サ終してから二年半経ってからこんなの書いてるのも大概意味わからんけど最近COJのランリプを暇なときに見返してて、そこでなんとなくこのツイートを思い出して、これやったら普通次ないしそう思わせる”パワー”があるなって今更思ったというお話でした。

 

 

 ちなみに弁当と言われる所以はこのカード(弁当が描かれてる)。ポケカもびっくりの1ターンに何回でも使える7枚ドロー

 

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みんななかよし!w

おわり