ドーブルの墓場

主にポケモンとCOJのことについて書いています。対戦はあまり得意ではないです。縛りが強いルールが好きです。

今年読んだ漫画の中で良かったやつ

年末なので総決算的ななにかです。

ニコニコ静画で読み漁ったり本屋で気になったのを表紙買いしたものの中から選んでいきます。

特に順番に意味はないです(思いついた順)

 

①ロックは淑女の嗜みでして

ロック系インストバンドをお嬢様学校の生徒がバチバチにバトりながら作りあげていくという作品です。ちょうどぼざろを見てこの題材で激しい雰囲気のやつも読みたいなあって思ってたので本当にちょうどよかったやつです。「対ありでした」を読んでる人には絶対おすすめできます。表現のぶっ飛び具合もベクトルがちょっと違うだけで絶対値は同じくらい。

 

②ヘレナとオオカミさん

「寂しさを乗り越えること」をテーマに、家族を失った子供と偏屈な絵本作家が絵本で繋がっていくという作品です。短いお話なんですが、厳しい現実とそれを覆いつくすような優しさがぎゅっと詰め込まれてるような作品でした。作者のあとがきでは作品を通して「自分自身を癒せない読者に物語を提供することが得意であることに気づいた」と述懐されていて、それがひどく印象に残っています(そうでしょうとも)。羽海野チカの作品が好きな人に触れてみて欲しいかも。

 

異世界サムライ

いわゆるナーロッパ風の世界に死に場所を求めて女侍がやってきたという作品です。ここ数年で読んだこの手の作品の中では主人公のキャラクターの良さと絵のうまさがレベチで、毎話更新されるたびに「やっぱりいいな…」ってなります。ストーリーも作品のテイストに沿ってシンプルかつテンポが良く、諸々含めてレベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれるってこういうことなんだなって感じさせてくれます。

 

④パパのセクシードール

父子家庭で愛に飢えた思春期の女の子が、ある日家事用メイドロボに「それ」を求めてしまうという作品です。かなりリアリティのある心情描写と感情のないロボットの絡みがとても秀逸で、「それ」によって引き起こされる現実の変化の描写も見事で、近年流行りつつあるSF百合というジャンルの中で大型新人がやってきたなと1巻を買って読んだ時は思ったんですが、まだまだ先は長そうなところでなぜか連載がすぐ終わってしまいました。とても悔しい。

 

⑤H村へようこそ!

いわゆる因習村に越してきた子がバチバチに因習(謎の子)と絡み合っていく作品です。日常描写と不穏の描き方が個人的にはかなりよくて(不穏描写が多い作品は苦手)、このままのペースで段々と情報が開示されていくといいなあって思います。

 

⑥ご主人様には吸わせません!

メイドとして住み込みで働き始めたら雇い主は吸血鬼だったっていう作品です。シンプルな百合なんですが、全体的に雰囲気が良く、絵柄と合わせてベタな要素をいい感じにお出ししてくれます。最近はシリアス目にストーリーが進行しているのですが、これも全体で見たらそういうレールの上にある感じがするのでどこか安心して読めている気がします。

 

⑦この世界の攻略本を拾ってしまいました

ゲームの世界のNPCの女の子がゲームの攻略本を拾ってしまうという作品です。今年読んだ漫画の中で一番衝撃的だったのはと聞かれたら結構上位に入ってくる漫画だと思います。ストーリーは構成が全般的に面白いし主人公は可愛いし絵は上手だし何より全編カラー掲載というのが本当にすごい。これだけの要素が揃っているのでしょうがないんですが、連載ペースはかなりゆっくり目で、そこだけはハンターハンターのことを思い出して耐え抜く必要があります。

 

以上。今年はかなりたくさん読んだ1年でした。

また何か思い出したら追記します。

 

追記

マガポケ編

・マイホームヒーロー

家庭が半グレに狙われている中で偶然それに気づいた主人公がそこに居合わせた関係者を殺してしまい、そこから様々な家庭を脅かす敵に巻き込まれていく作品。ドラマもやっていたけれど、明らかに漫画で読むほうがいい(暴力描写を実写で見たくないので)。伊坂幸太郎のモダンタイムスとか好きな人はぜひ読んでほしい。

・シャングリラ・フロンティア

なろう原作のVRMMOもの。今期アニメもやっていた。知っている人は既に読んでて知らない人は多分あまりはまらない作品のような気がする

・薫る花は凛と咲く

間違いなく年間通してtier1のラブコメでした。ロミジュリベースのラブコメに今風の学生の等身大の悩みを載せて描くのが非常にうまい。

・笑顔のたえない職場です

くずしろ先生による漫画家と編集者とその周辺を描いた作品。ベースにわかりやすい女女の関係を描きつつも題材そのものには本気でインプットされたものが出力されている、この作者さんのいいところがたくさん詰まったお仕事系です。

・靴の向くまま

本質情報は↑と同じです。きららで似たようなテイストの漫画を2つほど描いていた漫画家さんの作品で、タイトル通り題材は靴屋。当然靴の知識がたくさん出てきて結構ためになります。↑と同じとはいいつつも一応分類するなら男女モノなんですが、実質的にはそうでもないくらいです。

喰いタン
昔ゴローちゃんが主人公でドラマやってましたねこれ。当時小さくて全然内容覚えてなかったんですが思った以上に主人公が異常者でびっくりしました。

 

FUZ編

・1Fの騎士
格ゲーマーがフェンシングやる話。捻ったスポーツものとしてかなりジャンプみがあります。最近スマブラ見るようになったり対ありでした読んでる中で出てきた話がこっちで還元されるところがあって、たまに進研ゼミでやったとこだみたいな気持ちになります。

・紡ぐ乙女と大正の月
最近fuzに来たやつ。もともときららで有名な作品なので今回紹介はパス

・恋文と13歳の女優
fuzのtier1
ここ数年で最強のおに×少女

・ミズダコちゃんからは逃げられない
こういう「癖の強い子」×「普通度が高い子(話が進むにつれてこっちの特徴も出てくる)」みたいな系統の作品好きなんですよね。「地雷なんですか?地原さん」とか「日替わりウィッグの桂さん」とか「ちゃんと吸えない吸血鬼ちゃん」とかそういうやつ。他に知ってる人いたらおすすめください。

・ゆうやけトリップ
町にまつわる七不思議を新聞部の子と謎の多い子の2人で探求する話。雰囲気からしていつでもホラー展開に行けますぜ自分みたいな感じでありながらも、今のところずっとほわほわした話をしています。

・アルバの少年と地獄の女王
設定がそこそこ複雑で凝ってるタイプのSF×ダークファンタジー。摂取成分としてはおねショタと兄妹愛があってそっちの面から見るのも結構楽しめます。

 

マンガワン

ラーメン発見伝/らーめん才遊記
ラーメンハゲ、今年見た漫画で一番いいハゲ

・酒と鬼は二合まで
人外もので大事な要素は主人公の(対象が絡む範囲での)頭抜けた図太さと一貫した優しさだなあって思うことがあります。

・付き合ってあげてもいいかな
人付き合いの面倒なところをいちいち全部克明にやってくれる百合。読んでて疲れるタイプの作品で、めちゃくちゃ元気なときかめちゃくちゃ元気がないときに読むのがいいと思います(人の気持ちに共感する余裕があるか共感したいくらい大変なときがいい)

・ドラゴン養ってください
ドラゴンがドラゴンの姿のまま人間と生活する作品。これが一周回って新しく感じることに若干の罪深さを覚えなくもない。